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リノベーション1年後のアフターケア 定期検査(R壁の家)

今日はマンション リノベーション のアフターメンテナンスのことを書きたいと思います。

先日、完成から1年経過した物件、R壁の家の1年検査に行ってきました。

一年経つと2人のお子さんも大きくなって、僕の名前も覚えててくれて「野見山さん」なんて言ってくれちゃって嬉しくなっちゃいました!笑

R壁の家

R壁の家

完成から1年たった現場です。

想定通りなのですが、建具やサッシ周りにクラックが発生しています。

リノベーション アフターメンテナンス

塗装壁仕上げはどうしてもクラック(細いヒビ)が入ってしまいます。

このクラックの発生は原因は色々あるのですが、主な要因は下地に使っている木軸(壁の下地)の季節(湿度変化)による収縮です。木は湿度によって縮んだり伸びたりします。現在として使われる木軸の材はどれだけ乾燥させていてもどうしても伸び縮みしてしまいます。

壁の木軸の参考写真(壁の下地を構成する木材です)

クロス仕上げだとこういうクラックが入らず「便利」なのですが、弊社はあえて塗装仕上げをおすすめしています。

なぜかというと、塗装仕上げをおすすめする理由は、光の表情です。

クロス仕上げの空間はのっぺりとして美しい光の空間にはなりません。便利で安価な分、そういう感覚的な表情が貧弱なのです。

一方、塗装仕上げの空間は柔らかく温かい光の空間を作ってくれます。その分クラックが入ったりというデメリットはあります。

何事にもメリットとデメリットはあるのですがスペースオーケストラは価格が安いからといって安易にクロス仕上げを選択する事はおすすめしておりません。

とは言え、クラックが入るのはイヤなもの…そりゃそうです。僕もイヤです。

なので、弊社は1年後アフターフォローでこの塗装仕上げのデメリットであるクラックの補修対応をさせて頂いてます。

1年経てば木の収縮も落ち着いてきます。

そういうデメリットに対してしっかりとアフターフォローする事でクロス仕上げに出来ない塗装仕上げの柔らかい光の中で過ごす生活空間を享受出来ると考えています。

この塗装仕上げの空間は写真では中々伝わり辛いのですが、実際に体験するとその違いは明確です。

リノベーション費用を安く済ませる方法は正直幾らでもあります。狂いのない便利な材料もいくらでもあります。

でも弊社は「空間屋」としてなるべく写真では伝わらない素材感や光を大切にデザインしています。

写真で見てかっこよくて安いなんてことはありません。そこにはそういう「便利」な素材が使われている事が多々あります。

とかなんとか、ちょっとアツくなってしまいましたがそういう気持ちを忘れずに置きたいという私の備忘録も兼ねたブログになりました!笑

写真では伝わりづらい空間を体感してもらおうと今ショールームの計画もしてますのでご期待下さい!

(更新2022/4/27)

塗装の補修工事が完了しましたのでその様子をご紹介します。

扉の上の方に入っていたクラック(小さいひび割れ)が補修されています。パテという下地処理を施してその上にリノベーション工事当時に使用した塗料を使って補修しています。施工当時の塗料はタッチアップ塗料としてお客さまのご自宅で保管をお願いしています。

塗装仕上げは確かに手間はかかるしコストもクロスに比べて高く、クラックが入ってしまうデメリットがあるのですが、前述したように塗装壁がつくる光は優しく空間を包んでくれるというメリットがあります。

デメリットを上回る光の優しさというメリットがあると考えていますので塗装仕上げはオススメです!

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